
毎月分配型の投資信託は「リスクある、危ない」「タコ足配当で元本が減るだけ」「インデックス型のほうが資産が増えから毎月分配型なんてやめておいたほうが良い」など批判を受けることも多いです。なかには「絶対にやらない方が良い」とまで言い切っている方もいます。
本当に、毎月分配型投資信託は損をするのか?
400万で検証してみます。
分配金は「受け取り」にしております(再投資しません)。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型
今回はアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型で検証してみます。
トータルリターンが良く人気のある商品です。投信ランキングの上位常連です。

管理費用(信託報酬を含む)は年1.727%です。
400万分の投資なら、年に6.9万円が管理料として、日割換算した金額が毎日ファンドの基準価額から差し引かれます。
分配金

200円の分配金なら分配率は17.4%、
300円では24.0%、400円では29.6%となります。
2025年6月分配金

受渡金額:32,879円

今回も基準価格が11,000円を下回ったので分配金額は「基準価格の水準等を勘案して」100円となりました。
現在、NASDAQも2025年1月時点より上回り、他の投資信託や株価も値を戻すどころか上回っている状態になっているにも関わらず、当投資信託はなかなか回復してきません。
理由はなんでしょうか?
元本

評価額 3,577,511円
元本から -422,489円

前回の元本マイナス分は60万でしたので、今回18万円程度UPしました。
とはいっても元本の400万に回復するまでには相当時間がかかると思われます。
もしかしたら年内までの回復は難しいかもしれません。
このような投資信託は毎月の変動を見てはいけないかもしれませんね。のんびり期待せずに眺めておくぐらいが心理的には良いかもしれません。
トータルリターン
-225,217円


徐々にトータルリターンも回復しておりますがすべての分配金が特別分配金であり、ただ単に自分のお金が返還されているだけなので全くうれしくありません。
あとがき
自身の保有平均基準額が11,570円に対して現在の価格は10,881円です。基準価格が自身の保有平均価格を上回ることができれば晴れて普通分配金をいただくことができるのですが、それまでは自身の元本から返還されるだけの切り崩し状態が続きます。この状態を我慢できないと狼狽売りをしてしまい結果的に損をすることになります。じっと我慢するしかありません。忍耐も養える「毎月忍耐投信信託」とも言えるでしょう。